書籍企画書 編集者はどこをチェックするのか? | Amazonでセルフ出版!元大手出版社編集長が教える「編集脳アカデミー」

書籍企画書 編集者はどこをチェックするのか?

編集脳アカデミーの藤岡信代です。
 
あなただけのキーワードを見つけ、一生使えるコンテンツを育てるコンサルティングをしています。 
 

COS(コンテンツ・オーガナイズ・セッション)では、ここのところ書籍企画に関するご相談が続いています。

そこで、書籍企画に関するヒントをお伝えしていきますね。

今日のテーマは、「編集者はどこをチェックするのか?」

 


いちばんの要は、●●●●●の規模

 

出版社に在職した最後の5年間、わたしは雑誌と書籍の兼任編集長だったのですが(よく働きました~(笑))実は、本を出版したい方からの企画書の持ち込みって、数は少ないですが、あるんです。

 

初めてお会いする方の企画書も、時間が許し限りお会いして拝見していました。

で、最初にチェックするポイントは、●●●●●なんて伏せ字にしましたが、もう、きっとおわかりですよね?

 

マーケットの規模です。

書名と概要に目を通したら、次にマーケットはあるか?を考えます。

で、企画を採用するかどうかは、ほぼこの1点で決めていました。

それくらい、出版社はマーケット重視で動きます。


しかも、既存のマーケットが有利です。(その傾向は強まっているはず)。

 


目新しい企画ほど、実は不利です


既存のマーケットが有利というのはつまり、新規マーケットの開拓はほとんどしない(できない)ということを意味します。

あ、もちろん、新規マーケット開拓をすべきということは出版社も編集者もわかっていますよ。

だけど、その余力がない(ずっと右肩下がりの産業ですから)というのと、もう一つ、業界が業績重視で動いているからという理由があるのです。

業績重視、つまり売れている本のデータを元に判断する、ということ。


しかも、このデータ、かなり精密なものを使っています。

本の流通は、「取次」と呼ばれる問屋さんを通して行われるのが大半なのですが、その最大手の日販がPOSレジを使った売上データを蓄積して販売しています。

 

これを見ると、ほぼ正確な売上データがわかるのです。

日販が扱う全出版物の売上です。

(ちなみにTSUTAYAもPOSデータをとってデータを販売しています)

 

他社で発行された書籍でも日販POSのデータを見れば、どれくらい売れているかわかってしまう。

そこから、売れ行きの予測を立てながら企画を精査していくのです。

なので、わたしはよく企画を持ち込んできた方に、

「類書にどんな本がありますか?」

「それはどれくらい売れていますか?」

と質問していました。


同じジャンルにどんな本があるのか、それが売れているのか、この点を調べていない著者は、マーケットを知らない、ということだからです。

 

新しいことをやりたいならすべきこと


新しいコンテンツを出したい!新しい市場を作りたい!という人にはなんだか希望のない話になっちゃいましたが、とはいえ、新しいものの中からヒットが生まれるのも事実です。

「うんこドリル」なんて、類書はなかったですからね~。


自分の出したいものはどうも、まだ例がないらしい・・・とわかったら、やっておくといい、とおすすめしたいことが一つ、あります。

それは、WEB発信をして反応を集めること。


新しいものを出そうというとき、それが売れるかどうかは完璧に予測することはできません。

わたしたちはよく自虐もこめて言っていましたが、「出してみないと、わからない」のです。

答えはお客様が持っているから。


でも、いまやこの答えを先取りする方法がある。

そう、それがWEB発信。

まずは無料で発信できるさまざまなWEBツールを使って、お客様に見てもらうのです。


ブログもメルマガもSNSも発信すると必ず、この「先取り」ができちゃう。

しかも無料でできることも多いですからね。


これから出版を目指すのであれば、WEB発信は必ずやっておく。

知っておいて欲しいな~と思います。

 

わ~、今日も長くなっちゃいました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

次回は、市場の次に見るもの「著者プロフィール」の話をお届けする予定です。

 

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