こうなってしまうと、ノウハウ記事こそがいわゆるレッドオーシャンになります。あふれるノウハウ記事の中で読まれることを目指そうとすると、より多くの情報、よりわかりやすい伝え方……と、過当競争に巻き込まれてしまう。いままさに、ノウハウ記事はそんな地点にあるのではないかと思います。
何より均質化された情報は、読んでいて「つまらない」のです。何を読んでも、同じような情報しか出てこない……、そうなったら、あなたは次にどんな行動を起こしますか?
そう、まだ見たことのない情報を探しに行きますよね? 検索エンジンで検索するのをやめて、違う表現方法のメディアやプラットフォームに行くかもしれません。
これがここ数年起きている「検索エンジン離れ」と、Instagramのブーム、YouTubeやTikTokなどの動画志向の正体だと私は考えています。「コンテンツが王様!」という考え方が主流になったからこそ、ノウハウ記事が溢れすぎてしまい、違う方向へと振れ始めたのです。
一方に大きく振り子が振れると、極まった地点から逆方向に振れ始める。
雑誌の世界に長く身を置いていた私は、流行の動きをそんなイメージで捉えてきました。大きなブームが起きれば、その反動も必ずきます。閾値といいますか、「極まる」地点が必ずあり、そこからは、逆方向に振れるのです。
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